桜新町の長谷川町子美術館で今日まで開催の「アニメサザエさん展」を童心に戻って、見てきた。
1946年(昭和21年)で夕刊フクニチで連載開始になった漫画「サザエさん」。1974年(昭和49年)に朝日新聞での「サザエさん」連載が休載になるまで、どのように筆者が英国の話題を取りあげていたか気になり、大事に保管していた文庫版サザエさんを久しぶりに書棚の奥から引っ張り出し、ページをめくってみた。
女性進出の時代到来ということでエリザベス2世のご即位決定や、1953年(昭和28年)現上皇様が皇太子時代に女王の戴冠式出席帰朝、英国推理小説として、シャーロック・ホームズやアガサ・クリスティーが登場。「アガサ・クリスチー」と表記しているところがいかにも昭和32年という時代を感じさせる。
昭和30年台、「奥様は英国趣味?」や「1957年の英国のトップモードの流行色」というセリフが登場し、1956年(昭和31年度)の経済白書にでてきた”もはや戦後ではない”というフレーズ通り、余裕がでてきた日本の様子も見受けられる。
そして連載終盤1980年( 昭和55年)近くになると、世界で話題になったネス湖のネッシーも登場。
長谷川町子氏は海外旅行もでていたようなので、英国をどうとらえていたか、彼女がどう漫画で表現しただろうかと、もっと読みたかった