ぽんどさんの飽きない英国

いよいよ60.英国行ったり来たり

Brig a Dee でダイアナ元妃を偲ぶ

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1981年 Brig a Dee 付近

 1997年8月31日 ダイアナ妃の自動車事故の第一報、訃報が世界中で報じられ、どれだけの人達が大きな喪失感を感じたことだろう。

 テレビに映し出される、ダイアナ妃のオフホワイトのウェディングドレスと美しい長いトレーンでのセントポール寺院での華燭の典に、「現代のおとぎ話」をみた。それからご存じの通りの紆余曲折の後、36歳で永遠に帰らぬ人となった。

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1775年建造 Invercauld Bridge

私は、今年の春、バルモラル城の近くBrig a Deeを訪れた。ディー川沿いのとても古い橋。ドライバーのブライアンさんが、ここが新婚時代のチャールズ皇太子とダイアナ妃の写真でも有名な橋だと教えてくれた。

そして、木立の中の緩い坂を上がったところにあるのが、当時バルモラル城で夏季休暇中のエリザベス女王やウィリアム王子、ハリー王子らロイヤルファミリーが祈りのささげたCrathieにある古い教会。ヴィクトリア女王以来、バルモラルに滞在中、王室の方が通われる教会だそうだ。

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教会内部のヴィクトリア女王胸像

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     14世紀までさかのぼる由緒ある教会

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脇のドア


 脇のドアから当時ロイヤルファミリーの方がお入りになって、ダイアナ元妃の冥福をここで祈られたらしい。

 当時ロンドンでは、正式なコメントも出ず、なかなか戻っていらっしゃらないエリザベス女王に、世論が騒然となっていたのは、映画「Queen」でも知るとこである。

がしかし、実際この教会に足を踏み入れて、その当時、失意のどん底であろう幼い二人の王子を、支えた女王のお気持ちが如何ばかりかと、ほんの少しではあるが、実感することができた。

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  日本には1986年から3回来日。日の丸をイメージなさった、白に大きな赤い丸のドレス姿が印象に残る。1990年、現上皇即位の礼にはチャールズ皇太子とご出席なさったダイアナ妃。

時代は流れ、今秋の天皇陛下即位の礼は、エリザベス女王のご名代でチャールズ皇太子が列席の予定。

日本では、ダイアナ元妃もファンだったエルトン・ジョン氏の半生の映画「ロケットマン」が公開されたところだが、彼は、ダイアナ元妃の訃報にあたり、Candle in the Wind をトリビュートソングとした。(下記You tubeでは、エルトンの歌でダイアナ元妃の在りし日を回想できる)

 世界中、ひときわ暑かった今年の夏。また命日が巡ってきた。ブレア元首相のスピーチの名文句、”心のプリンセス”ダイアナ元妃のご冥福をお祈りする。

 

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