ぽんどさんの飽きない英国

いよいよ60.英国行ったり来たり

英国の味 林檎

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長野小布施町のブラムリーアップル

 灯台下暗し、実は日本で30年も前から、英国ノッティンガム発祥のクッキング・アップルのブラムリーの栽培が始まっていた。長野小布施町から発送してもらえることを知り、待つこと約1か月。今週グリーンが美しい、ブラムリーアップルが我が家に到着。

 同日、「小布施ブラムリーを楽しむ会」(東京ステーションホテルにて)でブラムリー尽くしのランチを堪能。〆の爽やかな香りのブラムリーティーまで大満足。

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どれも甲乙つけがたい美味しさのブラムリーコース

 

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ブラムリーを3日乾燥させて作るティー

 ”An apple a day keeps the doctor away"とは、ウェールズのことざわから来ているらしい。英国に行ったときは、いつもホテルの近くのウェイトローズや、セインズベリーでいつも朝食用にアップルジュースや、林檎を買う。夕方に行くと、結構人気の種類の林檎は売り切れていることも多いが、英国は林檎の種類が多く、日本のように大きくなく、小さくてちょうどいい。観光に忙しい時は、昼食がわりに公園のベンチでかじるのにも、もってこいだ。このりんごはロイヤルガラだったかもしれない。

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 英国で林檎といえば、アイザック・ニュートン万有引力を発見したというニュートンのカレッジ、ケンブリッジトリニティカレッジ前のりんごの木。春は林檎の白い花が芝に映え、とてもきれいだ。

 またケンブリッジからのどかな田舎道を歩いていける、グランチェスターには、ケンブリッジ大ゆかりの美しい詩人ルパート・ブルックの小さな記念館が隣接する、花咲く林檎の木々の下、オーチャード・ティーガーデンでのお茶も思い出す。

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ケンブリッジ ニュートンの林檎の木

 この春、夜になり急に冷えてきたエジンバラのホテルで、ディナーの締めくくりに、とても繊細でおいしいデザートに巡り合った。注文をとるスタッフも「これは私も一番好きなデザートですよ」とほほ笑んでいた。それはピンクレディー(こちらはもともと、オーストラリア原産のよう)という林檎を、非常に薄く芸術的に剥き、渦巻状に詰めローストしたものだった。フォークで持ち上げると、恥じらうような薄いピンク色の皮の数ミリ下、白い林檎の実の部分が顔を出すのである。

 

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左上が渦巻状に削られているピンクレディー。実に美しい。